現在、中学初めの選手から全国大会出場選手まで幅広いレベルの選手育成をしています。
指導歴は4年になります。僕自身は全国大会で上位入賞の経験があり、現在もプレイヤーとして試合に参加もしています。
その中で選手育成において僕が意識していることや考えを皆さんに伝えていきます。少しでも役立てていただけると嬉しいです🏓
選手との距離を縮める
まず1つ目として選手との距離感を縮めることを意識しています。コーチとして選手から信頼され、良い関係を築くことが大切です。その1つとして選手との距離感です。これが結構難しいと感じる方がいるかもしれません😓
友達のような関係では近すぎてしまい、昔ながらの監督というイメージだと距離が離れすぎてしまう気がします。そのため僕が意識していることは場面によって態度を変えるということを意識しています。練習前や練習後には卓球以外の話も交えながら選手と交流し、何でも話せるような関係を作るように心がけています。ですが、練習中は表情や対応を変え、緊張感のある雰囲気を作ります。そのオンとオフの切り替えを上手く行うことで選手もオンとオフを切り替えられるようになってきます。
今の若い選手たちはオフのまま練習に参加してしまうことが多いように感じます。昔のような厳しい指導がやりにくいため、どうしても気が抜けた感じになりやすいと感じています。ですが、しっかりと信頼関係が築けていれば選手も気づいてくれます。そのためにも選手との距離を縮めることは大切です。
質問をする
これは僕自身もたくさん経験して来ました。質問をする理由は選手に考えさせるためです。卓球は1人で考えてプレーをすることが多いスポーツです。そのため自分自身で考え、答えを出せなければいけないことが多くあります。ですが、指導者の方達の指導を見ていると答えをすぐに教えてしまっています。そうすると選手は言われたことだけをやり、自分で考えなくなってしまいます。
そのため、僕は選手が結果報告に来た時や、アドバイスを求めてきた時は必ず選手に質問をしてからアドバイスするようにしています。結果報告の時には「なぜ負けたのか?」「良かった点と悪かった点は?」「意識したことは?」アドバイスを求めてきた時は「まず自分なりにはどう考えているの?」「どのような場面で使うの?」などその時に必要な質問をしていきます。
レベルの高い選手は自分なりの答えをもっていて、自分の意見がはっきりと言えます。レベルの低い選手は黙り込んでしまったり、意見がまとまっていなかったりします。レベルアップのためには自分の考えを持っているということが大切になると思います。
そのため、すぐに教えてしまう前に一度選手に質問してみると良いと思います。
自分自身の態度、立ち振る舞い
ここはかなり気をつけています。自分もプレイヤーとして試合にも参加しているため、選手が自分の態度や立ち振る舞いを見ている可能性があります。また、試合に参加していなくても、用具の取り扱いや卓球に対する姿勢は誰が見ても悪く思われないように意識しています。
なぜなら、選手たちへの影響力が下がってしまうからです。かっこいい立ち振る舞いができていれば選手たちも信頼してくれます。でも、指導者本人の立ち振る舞いが悪ければ選手たちからの信頼を失ってしまい、指導することができなくなってしまいます。
口だけ達者な指導者をたくさん見てきましたが、同じことを話しても良い指導者と悪い指導者の言葉の重みが違います。
僕は少しでも選手たちに影響を与えたいので、自分自身の立ち振る舞いを常に意識しています。
以上が僕が指導で意識していることです。他にもたくさん意識していることはありますが、主に意識して取り組んでいることです。指導の参考になれば幸いです。
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